思い出の機種 ■ゲッーマウス

 ゲッターは俺が初めてハマった機種。初めてハズシを覚えた機種。初めてリーチ目を覚えた機種‥‥などなど。とにかくホント初めて尽くしのゲッター君。ホント長い間打ってました。最近でも見つけたときはちょこっと打ってみたりします。

 最初はなんで打ったんだっけな?あー、たぶんきっかけはウルトラスロガイVol.2。スロガイの増刊号ね。これが初めて買ったスロ雑誌。これにゲッターが大きく載ってた。それを見ると、「激甘」「難度B級」とか書いてあるから、これなら俺にも何とかなると思ったんだろうね。

 その時の俺はまだパチスロのこと全然理解できてなくって、とにかく苦労したのを覚えてる。まず目押しができない。全然見えないんだもん。そんな俺には厳しすぎる、とても見にくいゲッターのリール。左リールには7が3つ、右リールにはネズミが3つあるもんだから、全部混ざって見えちゃう。それでもなんとかしようとがんばったさ。

 まずは切れ目を見ることを覚えた。切れ目に7があるから。これでなんとかボーナスは揃えられるように。ハズシも切れ目で。でも切れ目って台によって見えやすかったり見にくかったりするのよね。はがれかかってたりするとすごく見やすいんだけど、リールがベコベコになってたりするともうお手上げ。回転するとボッコンボッコンなっちゃってどれが切れ目なんだか。ボーナス揃えるのにもかなり苦戦しちゃいます。そのうちいつも行く店だと「この台は切れ目見えないからやめとこ」なんてことにも。

 次に挑戦したのがタイミング押し。俺は小役目押しがしたかったんだけど、上にチェリーのついた方の7なんて到底目押しできそうにない。そこで切れ目からのタイミングで押すことを覚えた。切れ目から「うーんにゃっ」くらいのタイミングで押すと7が上段に止まる。これを応用して右リールも7から「うんにゃっ」でサブロー君を上段に押してた。これもやっぱり切れ目の状態が重要なんで、切れ目次第ではボロボロだったなぁ。

 最後、左リールにネズミが一匹しかいないから押せることに気付いた。でもそれに気付くのは、中リールの7や右リールの7が押せるようになったずーっと後。それはなぜか?7は赤色で、リールに一つだけならすぐ見えたけど、ネズミはひとつでも全然見えなかった。それをカバーしてくれたのが、はみ出したネズミの指先。リールの端を見れば、俺にだってネズミの場所が分かった。あとはネズミからタイミング押しでチェリー付き7もハズシも解決。これが意外と重要。だって切れ目に悩まされなくなったから。あと一周目押し(止まったとこから1周のタイミングで同じところを押す)も覚えて小役目押しは楽になったな。

 最近では、さすがに切れ目を見ることはなくなったけど、タイミング押しと絵柄のハミ出しは今でも活用してる。ハナビのハズシはまさにその二つの組み合わせで。一応目でも追うんだけど確実性をあげるために。HANABIの端っこを見て、ぼぼん、ぼぼん、のタイミングで押してる。これだともう99%失敗しなくて済む感じ。何より楽だし。でもこんなことやってるから直視がいまいち上達しないのかな?

 話はゲッターに戻って‥‥。俺の上達の課程をさっきみたいに書くと、わりと順調にうまくなっていったようだけど、その試行錯誤にかかった時間がすごーく長かかったんよね。あー、その間いくら負けたんだろう?でもゲッターの甘さのおかげ?でパチンコでの負けほどではなかった気がするなぁ。負けた原因はやっぱりハズシのミス、BIG中の取りこぼしだと思う。スイカなんて取れるわけないし、下段受けオレンジなんかボロボロこぼしてた。4コマの余裕があるハズシも、へろへろ切れ目が頼りじゃミスりますって。

 これは考えたくないけど、ボーナスフラグ落としたりもしてるんだろうな。リーチ目はイチロー&サブローが頼り。スイカ・リプ・スイカからのリプ揃いはしょっちゅうだった(むしろそれで気付いてた)オレンジハズレのリーチ目?なんですかそれは?ってかんじ。

 そんな俺もさすがにうまくなって、取りこぼしが少なくなり、リーチ目もいろんなパターンを覚えていくにつれ、ゲッターは確実にその数を減らしていった。やっぱり甘すぎたんだろうな。人気のおかげでそれなりに長生きはしたものの、「次ははずれるだろうな」という予想を裏切ってくれず、減台、撤去、されちゃったもんなぁ。

 でも俺の中にはあの重低音、ずっと残ってる。一生忘れらんないかもな。